弁護士コラム

第14回

自衛官の退職代行【階級2曹】について

公開日:2024年8月19日

退職

弁護士法人川越みずほ法律会計の弁護士の清水と申します。
退職代行をはじめて早いもので、数年が経ちました。その間、数多くの退職代行をした経験から、「これは」と思うことをコラムにします。

さて、コラム第14回は、「自衛官の退職代行【階級2曹】について」について書きたいと思います。
2曹の方にとっては興味深いコラムだと思います。
5分程度で読めますので、お付き合いください。

目次

1.自衛官の退職代行【階級2曹】について

1. 曹の階級と役割

2士から将まで16階級に分かれた陸上・海上・航空各自衛官の階級。このうち3曹から曹長までの4階級を曹といいます。曹の役割については、従来から、小部隊のリーダー及び専門分野に精通した技能を有するものであるとともに、士を直接指導し、幹部を補佐する部隊の基幹要員として位置付けられています。その資質・能力は部隊の精強性等に大きな影響を与えます。さらに、任務の多様化、装備の高度化に伴い、より高い専門性が要求されることから、曹としての任務遂行に必要とされる高い能力が求められています。
と防衛省のホームページには記載されています。
また、2曹の方は営外にお住まいの方が多いのも特徴があります。

2 曹の方の退職代行

当職の方で退職代行する方は、3曹の方が一番多いです。
その次に、陸士長の方が多いので、3番目に多いのが2曹の方です。
おそらくご自身で退職の交渉をしても退職日まで、半年から1年以上はかかるからだと思っています。
なお、当職の方で退職代行した場合には、45日で退職にもって行くことができます。45日は、公休日を含みます。
また、45日は、代休休暇と年次休暇をあてるので、出勤の必要はありません。

次に、営外にお住まいですので、退職代行したその日から代休及び年次休暇にしてそのまま退職にもっていくケースが最も多いです。

精神的に限界でありましたら、当職の退職代行を検討ください。
きっと楽になると思います。
お気軽にお問合せください。

2.まとめ

1 2曹の自衛官の方が退職代行をご依頼するケースは3番目に多いです。
2 退職代行したその日から代休及び年次休暇消化に入るので、出勤しないことがほとんどです。代休及び年次休暇の手続は弁護士の方で行います。
3 退職まで45日必要です。ただし、交渉で45日前に退職日を設定するケースも多いです。

・関連コラム

第11回 『自衛官の退職代行及び脱柵』について
第20回 『自衛官の懲戒処分待ちの退職代行』について
第21回 『自衛官の懲戒処分待ちの退職代行その2』について
第26回 『自衛官(陸士長、1等陸士、2等陸士)の退職代行【自衛隊編】』について
第33回 『自衛官(自衛隊員)の退職代行【階級3曹】』について
第39回 『幹部自衛官の退職代行』について
を、読んでいただきましたら、自衛官の退職代行について理解が進むと思います。お時間がございましたら、ご拝読ください。

・関連ホームページ

自衛官の退職代行

弁護士法人川越みずほ法律会計の紹介

いち早く退職代行を手掛け、今までも多数の相談及び解決事例があります。
今回、その中でもご質問が多いご相談事項をコラム形式でまとめました。

この記事の執筆者

弁護士清水 隆久

弁護士法人川越みずほ法律会計 代表弁護士

埼玉県川越市出身

城西大学付属川越高校卒業、中央大学法学部法律学科卒業、ベンチャー企業経営、労働保険事務組合の理事、社会保険労務士事務所の代表を経て、予備試験合格、司法試験合格、司法修習終了後、弁護士法人川越みずほ法律会計を設立、同弁護士法人代表に就任。労務・税務・法律・経営の観点から、企業法務に関わる傍ら、東から西へと全国を飛び回る。社会保険労務士時代に得た労働社会保険諸法令の細かな知識を活かし、かゆい所に手が届く退職代行サービスを目指して日々奮闘中。2019年に携わった労働事件(労働者側・使用者側の両方。労働審判を含む)は、60件以上となる。